かんきつの香りとジャスモン酸🍊
今日少し、ジャスモン酸に関連して少し興味深い記事を発見したので記録に。
ちなみにジャスモン酸というのは植物ホルモンの1種で、植物が外的傷害を受けたときに耐性物質の作製を誘導する働きを持つ。名前の通りジャスミンの香りに含まれる成分の一つでもある。
そしてこのジャスモン酸は私の今の研究テーマなのだけれどその話もまたいつか。
―『カンキツの香り成分で病気を抑える』 島田 武彦―
https://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/publication/files/25195ddd854657f147838841bf7bdb99.pdf
かんきつ類にはテルペンという香り成分が含まれている。そのテルペンの一種に「d -リモネン」というのがいる。このd -リモネンは植物の腐敗を防いだり菌の繁殖を抑制したりする働きを持っている。
↓
遺伝子組み換えでd -リモネンを持たないオレンジを作製!
(つまり、植物の腐敗を防いだり菌の繁殖を抑制がなくなったオレンジができた。)
↓放置・・・
病原菌耐性を持たないのに腐らない。
↓
何故!?
ということで調査の結果ジャスモン酸含有量が増加していたことが分かった。
――――
というのが概略なのだけれど、どうしてd -リモネンをのぞいたことでジャスモン酸が増えたのかは不明・・。もったいない。もっと文献調査が必要になりそう。
加えて新しい実験も思いついたのでそちらもゆるりと😀